罪を犯させないようにするため | 出エジプト記 20章

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出エジプト記 20章

モーセは民に答えた。「恐れることはない。神が来られたのは、あなたたちを試すためであり、また、あなたたちの前に神を畏れる畏れをおいて、罪を犯させないようにするためである。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 出エジプト記 20章20節

罪を犯させないようにするため

シナイ山で十戒が与えられた時、雷鳴がとどろき、稲妻が光り、角笛の音が鳴り響いて、イスラエルの民は非常に恐れました。主が直接お語りになるなら、自分たちは死んでしまうと思ったからです。しかし、モーセは、神の目的を伝えます。神は民を死なせるつもりではなく、神への畏れを抱かせ、罪を犯させないようにするためにご自身を現されたのです。

それは民を試すためでもありました。試す、というとふるい分けをされているような印象を受けがちです。しかし、試練は、信仰が本物であると証明することが目的です(1ペト1章7節)。

後にヨハネは書きました。「完全な愛は恐れを締め出します」(1ヨハ4章18節)。モーセと共にいた民は、まだそのような状態には至っていなかったと言えます。しかし、十戒を通して、民が主への畏れの思いを抱いて罪から離れるようにという、主の御心が示されています。

主は、私たちを試すために十戒を与えられたのではありません。十戒を通して、罪を取り除かれる主に依り頼めという御心を示しておられます。

久保田 証一(尾張旭伝道所)