神と人との仲介者 | 出エジプト記 32章

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出エジプト記 32章

宿営に近づくと、彼は若い雄牛の像と踊りを見た。モーセは激しく怒って、手に持っていた板を投げつけ、山のふもとで砕いた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 出エジプト記 32章19節

神と人との仲介者

主はシナイ山でモーセと語り終えられると、神の指で掟の記された石の板をモーセに授けられました。その間、モーセの帰りが遅いことを不安に思った民がアロンに迫り、アロンは金の子牛を造ってしまいます。民はそれにひれ伏し、大きな罪を犯していました。モーセは山上で、「そのような民は滅ぼす」と言われた主を懸命になだめます。主はそれを聞き入れて、民を滅ぼすことを思い直してくださいました。

しかし、宿営に戻って民の偶像礼拝を目にすると、モーセは激しく怒り、持っていた掟の板を投げつけて、砕いてしまいました。神自ら書かれた掟の板を砕いてしまうとは、モーセの怒りがどれほどだったかわかります。

モーセは民に対して激しく怒りました。懸命に主をなだめたモーセでしたが、民に対しては非常に激しい怒りをぶつけたのです。神と人との間に立つモーセの真剣さが際立つ箇所と言えます。

後に世に来られた罪人の贖い主、神と人との仲介者イエスは、神の怒りをご自身で受け止め、民に怒りをぶつけるのではなく、民の罪を十字架で担われました。

久保田 証一(尾張旭伝道所)