神の民の名前が語る赦しと憐れみの歴史 | 歴代誌上 1-2章

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歴代誌上 1-2章

セム、アルパクシャド、シェラ、エベル、ペレグ、レウ、セルグ、ナホル、テラ、アブラム、これがアブラハムである。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 歴代誌上 1章24節~27節

神の民の名前が語る赦しと憐れみの歴史

神学生のときに初めてヘブライ語の聖書を手にして驚いたことは、その文字の不可思議さもさることながら、書物の順番がいつも目にしている旧約聖書とは違うということでした。歴代誌は一番後ろに置かれています。それは、歴代誌が旧約聖書全体の「まとめ」という役割を担っているから、とのことです。その性格を1章から9章までが端的にあらわしています。そこには、アダムに始まり、バビロン捕囚からの帰還に至る歴史が、神の民の名前によって記されています。それが歴代誌全体の取り扱う歴史の範囲、すなわち旧約聖書の歴史の範囲ということになります。

アダムの名前(1章1節)を見るとき、私たちはアダムのことだけでなく、系図には記されていないエバや蛇のことを思い出します。神から食べてはいけないと言われていた善悪の知識の木の実を食べてしまった二人は、楽園を追放されながらも、その命を神に守られました。

アブラハムの名前を見つけるときには、彼が永遠の契約を授けられたこと、信仰によって義とされたこと、それから、サラやハガルやその子たちのことを思い出します。

一人ひとりの名前に、神の赦しと憐れみが刻まれています。それが神の民の歴史を形づくったものです。

【祈り】

主よ、それぞれの人を通して、赦しと憐れみをこの世界に刻んでくださってきたことを感謝いたします。

柏木 貴志(岡山教会)