安住の地へと導く言葉 | ミカ書 2章

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ミカ書 2章

わたしの言葉は正しく歩む者に
益とならないだろうか。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ミカ書 2章7節

安住の地へと導く言葉

主なる神の審判が臨むとき、災いなのは、富と力によって人びとに横暴を働いている人びとです。彼らは欲望のままに悪をたくらみ、人びとの土地や住いを容赦なく奪います。それゆえ、主もまた彼らを容赦しません。土地は敵に奪われ、再び彼らに分け前が与えられることはないからです。

このような主の審判を語るミカに対して、「たわごとを言うな。そんなことを主がなさるはずがない」と人びとは反論するのですが、そのこと自体が「たわごと」だとミカは言います。

8~11節が何について言われているのか、よくわかりません。「わが民」であったにもかかわらず「敵」となる人びとが、イスラエルを滅ぼす人びとのことであれば、引き続き主の審判を語っていることになります。

しかし、もしその「敵」が前半に登場した土地を収奪する人びとのことであれば、「ここは安住の地ではない」という言葉は、偽預言によって土地を奪おうとする彼らの常套手段ということになります。

いずれにせよ、人間の欲望と暴力が支配している所は、安住の地とは言えません。「たわごと」ではなく、「正しく歩む者に益となる」主の言葉に従うことこそが、私たちを真の安住の地へと導くのです。

【祈り】

主よ、私たちに正しく歩む道を教えてください。

吉田 隆(甲子園伝道所)