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詩編73編
「何を幸いに歩むのか」


見よ、あなたを遠ざかる者は滅びる。

わたしは、神に近くあることを幸いとし
主なる神に避けどころを置く。
(詩編 73編27節~28節)

 仰の歩みは、神から引き離そうとする誘惑に常に付きまとわれます。

 詩人は、正直に、もう一歩のところで脱線するところだったと告白します。神を信じない人びとの幸福そうな暮らしぶりを見つめたからです。やることなすこと上手くいき、健康で苦しみや悩みもないように見えます。しかも、多くの人が彼らに憧れ、彼らの言葉にこそ、まるで鹿が谷川の水を慕うかのように群がるからです。彼らは「神の知識より、わたしの教える言葉の方が幸福と成功への道だ」と言うのです。

 もし脱線すれば、本人のみならず教会の仲間にも、厳しい試練となり裏切り(15節)とさえなります。

 詩人は、この誘惑、危機から逃れるために、祈りに打ち込みます。神の臨在に触れ、彼らの言う幸福は滅び去ることをはっきりわきまえます。ついに、信仰に生きながらも彼らにあこがれた自分をまるで「獣のようだった」と悔い改めます。こうして、神に近くある人生こそが幸いであるとの確信を取り戻します。

 欺かれませんように。真の幸いは、神にあり、兄弟姉妹と共に歩む人生にあります。

 

 【祈り】

 主イエス・キリストの父なる御神、あなたを知らない人びとが、その飢え渇きを、あなたにではなく、世の成功者の声で満たそうとしています。私たちの幸いな歩みをもって、彼らの眼を開かせてください。

相馬 伸郎(名古屋岩の上教会)

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