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歴代下6章
「すべての民が主を畏れ敬うため」


「あなたはお住まいである天から耳を傾け、その異国人があなたに叫び求めることをすべてかなえてください。…地上のすべての民は御名を知り…」
(歴代下 6章33節)

 神殿完成にあたり、ソロモンは、神殿で人びとがささげる祈りを主が聞き届けてくださるよう切に祈りました。注目すべきは、イスラエル以外の異国人の祈りをもかなえてくださるよう、ソロモンが願ったことです。主が生きてその祈りに応えることを通して、地上のすべての民が主を畏れ敬うようになることを、その理由に挙げます。主自らも、後に神殿について、「わたしの家は、すべての民の祈りの家と呼ばれる」(イザ56章7節)とおっしゃいました。

 ただ神殿が「すべての民の祈りの家」であることが見失われることもありました。主イエスも神殿の関係者が商人と結託し、礼拝に来た人びとを食い物にしたことを厳しく咎められました。「『わたしの家は、すべての国の人の祈りの家と呼ばれるべきである。』ところが、あなたたちはそれを強盗の巣にしてしまった」(マコ11章17節)。主イエスは、人の罪を贖い、神への祈りを可能にするという神殿が担ってきた役割を、自らの十字架の贖いによって果たされました。そして、イスラエル人か否かを問わず、主イエスを信じる者が神の子とされ、天の父なる神に祈りをささげ、聞き届けられるようにしてくださいました。ソロモンの願いは主イエスによって真の実現をみたのです。

 

 【祈り】

 主よ、わたしの祈りを聞き入れ、わたしの周りの人びとが主を畏れるきっかけとしてくださいますように。

吉田 崇(吉原富士見伝道所)

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