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出エジプト6章
「主よ御心を為したまえ」


「わたしは主である。わたしは、アブラハム、イサク、ヤコブに全能の神として現れたが、主というわたしの名を知らせなかった。」
(出エジプト 6章2節~3節)

 主なる神は、主体的にモーセと共にあろうとして彼に臨まれます(3章12節)。主はモーセに宣言されました。「わたしは主である。わたしは、アブラハム、イサク、ヤコブに全能の神として現れたが、主というわたしの名を知らせなかった」と。

 主は、イスラエルの先祖アブラハム、イサク、ヤコブには「全能の神」として現れました。それは、恵みの契約を結ぶ神です。主は彼らと子孫にカナンの地を所有の地として与えると約束しておられました(4節)。

 それに対して、「主」という御名で顕現されたのは、モーセが初めてでした。主は、モーセを通して民をエジプトの奴隷の身分から救い出し、先祖に与えると誓ったカナンの地に導き出すと宣言されました(6~8節)。

 こうして主はモーセに召命と派遣を確認し、励ましておられます。王のもとに行って説得せよと言われて(11節)、モーセは主に答えます。イスラエルの人びとでさえわたしの言うことを聞かないのに、どうして口下手なわたしが王を説得できましょうかと。しかしなお主は忍耐強くモーセを励まし、民と王を説得するよう彼とアロンに命じます。出エジプトは主の不動の決意だったからです。私たちを救い出す主の決意は変わることがありません。

 

 【祈り】

 主なる神よ、あなたは私たちの思いに左右されることはありません。主よ、御心を行ってください。

足立 正範(上諏訪湖畔教会)

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