今年も恵みによってのみ救われる | エフェソの信徒への手紙 2章

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エフェソの信徒への手紙 2章

事実、あなたがたは、恵みにより、信仰によって救われました。このことは、自らの力によるのではなく、神の賜物です。行いによるのではありません。それは、だれも誇ることがないためなのです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エフェソの信徒への手紙 2章8節~9節

今年も恵みによってのみ救われる

「あなたがたは…信仰によって救われました。…行いによるのではありません」。志を行動に移すことが苦手な人にとって、これは響きのよい言葉かもしれません。しかし、どうでしょうか?「信じる」ということは、それほどに易しいことでしょうか?

世に目を向けるとき、病気や貧困は蔓延し、天災や人災が後を絶ちません。自分に目を向けるとき、神がいるとは思えない日常が、私たちを取り巻いています。

この罪と悲惨に塗れた世界で、救いがあると信じること。それは、手放しで信じることのできる自明なことではありません。信仰をもつことができるのは「自らの力によるのではなく、神の賜物です」。信仰と救いは、恵みの贈り物としてのみ、私たちのものとなります。

そして「それはだれも誇ることがないためなのだ」と使徒パウロは言います。救いが恵みによってのみ与えられることで、誰が救う側で、誰が救われる側なのかがはっきりとします。

この一年、私たちは、自分で自分を救うのではありません。この一年も神が私たちを救ってくださいます。

山中 恵一(東京恩寵教会)