なぜわたしをお見捨てに | マタイによる福音書 27章45-56節

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マタイによる福音書 27章45-56節

さて、昼の12時に、全地は暗くなり、それが3時まで続いた。3時ごろ、イエスは大声で叫ばれた。「エリ、エリ、レマ、サバクタニ。」これは、「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 27章45節~46節

なぜわたしをお見捨てに

人びとの嘲りを受けながら、キリストは十字架におかかりになりました。神を信じる一人一人の罪を背負い、父なる神の御心に従いながら。その姿は壮絶なものです。キリストは十字架上で叫ばれました。「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」。これは、「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」という意味です。

キリストは十字架上で神に捨てられたのです。それほどの孤独を味わいました。真の神としての栄光の姿はここにはありません。そこにあるのは人としてあらゆる苦しみを体験されたお方の姿です。十字架上でその苦しみは頂点に達しました。キリストがここまで苦しまれたのは私たち一人一人のためでした。

キリストが十字架で孤独を背負ってくださいました。このキリストを信じるとき、私たちは神と共に生きる幸いを与えられます。それはキリストが孤独を背負ってくださったからです。キリストを信じる時、神に見捨てられることはないのです。神が私たちを離さない。あきらめない。私たちの罪はすべてキリストが十字架で背負ってくださったのです。

小宮山 裕一(網島教会)