勝利への道 | ヨシュア記 11章

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ヨシュア記 11章

主はヨシュアに言われた。
「彼らを恐れてはならない。わたしは明日の今ごろ、彼らすべてをイスラエルに渡して殺させる。あなたは彼らの馬の足の筋を切り、戦車を焼き払え。」(ヨシュア11:6) 日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨシュア記 11章6節

勝利への道

カナン南部連合軍敗北の知らせを受けて、北部の盟主ハツォルの王ヤビンは北部連合軍の結成を呼び掛けました。すると、この地方全域の王たちがこぞって応えます。こうして、軍馬・戦車もそろった浜辺の砂の数ほどの大軍がイスラエルに向かって来ました。軍事力の差だけを見れば民に勝ち目はありません。しかし、このときも彼らは勝利を得たのです。

そこには二つの理由がありました。一つは、長い年月にわたるこの戦いを忍耐をもって戦い続けたことです(18節)。もう一つは、主の御告げにきっちりと従い通したことです。貧弱な装備しかなかった民にとって、敵から勝ち取った軍馬と戦車はまことに目に好ましかったでしょう。馬に引かせる戦車は、そこから兵士が矢を射かけてくる、当時最強の兵器でした。しかし、彼らは命じられた通りに馬の足の筋を切り、戦車を焼き払ったのです(9節)。

「恐れてはならない」と告げておられる勝利者なる主への信頼と、心からなる服従こそ、民の勝利への道でした。私たちは、目に見える好ましさを求めるのではなく、主に従順な歩みを祈り求めます。

小野田 雄二(上野緑ケ丘教会)