捕囚の予告 | ホセア書 9章

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ホセア書 9章

わが神は彼らを退けられる。
神に聞き従わなかったからだ。
彼らは諸国にさまよう者となる。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ホセア書 9章17節

捕囚の予告

神はアブラハムとの契約を思い起こして、エジブトで奴隷とされて苦しむ神の民を助け、荒れ野の旅路を導き、約束の土地を与えられました。その後、北王国と南王国に分裂しましたが、神から与えられた土地で神の民は祝福と繁栄を享受しました。しかし、土地の豊饒の神々であるバアルとアシュタロトの不道徳な祭儀に誘惑されて生ける神を忘れ、貪欲と偶像礼拝に堕落してしまいます。

神は預言者ホセアを遣わして罪を警告し、裁きを語りました。せっかくエジプトから助け出したのに、再び捕虜となって「エジプトに帰り、アッシリアで汚れたものを食べる」と預言されます(3節)。

このような不愉快な預言をする預言者を人びとは愚か者と呼び、狂っていると蔑みました。神の言葉に従って姦淫の妻をめとり、罪を重ねる妻を愛して偶像と姦淫する人びとに悔い改めを語った神の預言者です。狂人呼ばわりされるのは心外であり辛いことだったでしょう。主なる神は、御自身の預言者の言葉を無視する者に、「わが神は彼らを退けられる。…彼らは諸国にさまよう者となる」と宣告されます。

小峯 明(船橋高根教会)