帰るべき場所 | エズラ記 2章

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エズラ記 2章

捕らえ移された先から上って来たこの州の人々は次のとおりである。彼らはバビロンの王ネブカドネツァルによってバビロンに連行されたが、それぞれエルサレムとユダにある自分の町に帰った者たちである。…イスラエル人は皆それぞれ、自分の町に住んだ。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エズラ記 2章1節、70節

帰るべき場所

第2章には、バビロンから帰還した人々の出身部族の名と人数が記されています。総数は42360人。この人たちはエルサレムの神殿を建てるために上って行こうと決意した人たちです。

バビロンにはまだ大勢のユダヤ人たちがいましたが、彼らは動こうとはしません。バビロンの方が暮らし良かったからです。豊かな生活があり、日々の安定した暮らしがありました。廃墟となったエルサレムにあったのは貧困です。苦労することは誰の目にも明らかでした。にもかかわらず、この人たちはエルサレムに上って行きました。神に心を動かされたからです。

エズラ記は、この人たちは「自分の町に帰った」、「自分の町に住んだ」と語っています。「自分の町」とは、自分が所有する町ということではありません。神との契約によって与えられた地という意味です。つまり彼らは、自分たちが神の民であり、神のものであることを信じていました。彼らが帰ったのは主なる神のもとであり、神のもとに住むことを選びとったのです。

私たちも主のものです。私たちが帰り、住む場所も父なる神のふところです。

教育機関誌 委員会