苦難の日々に神を仰ごう | エステル記 6章

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エステル記 6章

そのうちの知恵ある者もゼレシュも彼に言った。「モルデカイはユダヤ人の血筋の者で、その前で落ち目になりだしたら、あなたにはもう勝ち目はなく、あなたはその前でただ落ちぶれるだけです。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エステル記 6章13節

苦難の日々に神を仰ごう

王妃エステルの酒宴に招かれ、得意絶頂のハマンはモルデカイを処刑する準備を進めていました。ところがその夜、王は眠ることができなかったため、宮廷の日誌を持って来させて読ませます。そこにはかつてモルデカイが王の暗殺を防いだことが記録されていました。王はモルデカイに何一つ栄誉が与えられていなかったことを知ります。ちょうどそのとき庭にやって来たハマンに「王が栄誉を与えることを望む者には、何をすればよいか」と尋ねます。ハマンはてっきりそれは自分のことだと勘違いし、「その者に王の服を着せ、王の馬に乗せて町を行進させるように」と進言します。王はモルデカイに対してその通りにするように命じ、ハマンは従います。ハマンはその日、悲しみながら帰途に就きます。

王が眠れぬ夜を過ごしたこと、ハマンが庭にやってきたこと、すべては見えざる神の導きです。歴史の中でお働きになる神は、私たちの具体的な日常の営みにもお働きになっておられます。「あなたがたの髪の毛までも1本残らず数えられている」と主イエスは言われました(マタ10章30節)。苦難の日々にも神を仰ぎ、神に信頼しましょう。

橋谷 英徳(関キリスト教会)