主が民の中に住まれる | 出エジプト記 25-27章

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出エジプト記 25-27章

わたしのための聖なる所を彼らに造らせなさい。わたしは彼らの中に住むであろう。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 出エジプト記 25章8節

主が民の中に住まれる

契約締結の儀式によって主の民としての歩みを正式に始めたイスラエルに、主は幕屋を建設するように指示します。幕屋によって、主がイスラエルの民の中に住むとおっしゃるのです。今や主はモーセと共におられるだけでなく(3章12節)、契約の民イスラエルと共におられることを幕屋によって示してくださいます。

第一に指示されるのは、契約の掟を記した板を入れる箱を作ることです。イスラエルをエジプトから贖い出された主は、「贖いの座」と呼ばれる箱の上からイスラエルに臨み、語りかけます(25章22節)。天地を創造された主が、そんな小さなところに納まるはずがないのですが、契約を与えられた主が常に共にいて語りかけてくださるというしるし、また約束なのでしょう。

キリストは肉をとって私たちの間に宿り(ヨハ1章14節)、神が共にいてくださることを示してくださいました。新しい天地が現れる終わりの日には、「神の幕屋が人の間にあって、神が人と共に住み」、もはや死も悲しみも嘆きも労苦もなくなります(黙21章3、4節)。契約の主が共にいてくださるとの約束は、今、キリストが共にいてくださる幸いと、終わりの日の完全な平和へと続いていく、力強い希望です。

【祈り】

主よ、かつて幕屋で示されたように、今、私たちと世の終わりまで共にいてくださることを感謝します。

大西 良嗣(宝塚教会)