神の前に立つために罪の洗いを | 歴代誌下 4章

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歴代誌下 4章

ソロモンはこれらすべての祭具を作ったが、それはあまりにも多く、その青銅の重さは量ることもできないほどであった。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 歴代誌下 4章18節

神の前に立つために罪の洗いを

ソロモンの神殿にはたいへん多くの祭具が設置されました。そのうち青銅製の祭具は罪や汚れのある人間が主なる神を礼拝できるようにするためのものです。礼拝一回ごとに人の罪や汚れを清める儀式が必要だからです。動物犠牲をささげる祭壇、数々の祭具を洗い清める洗盤、いけにえをささげる作業にあたる祭司が身を洗い清める「海」という鋳物のプールも作られました。「あまりにも多く、その青銅の重さは量ることもできない」ほどの祭具を駆使して罪や汚れを洗い清めることで、ようやく一回の礼拝が可能となりました。

また、19節以下の、備えのパンを置く聖卓、火をともす燭台など金製の祭具は、神殿に臨在される主との関係で作られたものです。

このように多くの祭具とそれを納める大きな神殿はエルサレム以外に建てるのが困難で、神礼拝の場所を制約することになりました。普段エルサレム以外の所に住んでいた人は、旅をしてエルサレムに上り、礼拝することを求められたのです。

やがてキリストが罪の贖いを完全に成し遂げられたことで、神礼拝は多くの祭具や神殿がいらなくなり、場所的な制約から解放されました。おかげで私たちは世界中どこででも主を礼拝できるのです。

【祈り】

キリストの十字架により、どこでも主を礼拝できるようにされたことを心から感謝します。

吉田 崇(吉原富士見伝道所)