主なる神の切実なる呼びかけ | アモス書 3章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

アモス書 3章

万軍の神、主なる神は言われる。
聞け、ヤコブの家に警告せよ。
わたしがイスラエルの罪を罰する日に
ベテルの祭壇に罰を下す。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 アモス書 3章13節~14節

主なる神の切実なる呼びかけ

ソロモン王のあと、王国は分裂し、北王国はエルサレム神殿に対抗して、ベテルに金の子牛を拝む神殿を建てました。以来、王が代わっても、滅亡するまで200年にわたり、北王国はこの虚しい偶像のために勝手に定めた祭りとその祭壇の香を絶やすことはなかったのです。輝かしい出エジプトの恵みの出来事に汚点として刻まれた偶像崇拝は、罪の現れとして北王国で再燃し続けました。時代が代わっても、拭いきれない人の罪はなんと根深いものでしょうか。

しかし、真の権威者である神は、きよい義なる審判を決してなおざりにはされず、必ず執行することを宣告なさったのです。アモスは神の名を重ねて厳かに、民に襟を正して主なる神に耳を傾けるよう、そして、裁きまでの猶予の時にこそ、悔い改めて神に立ち帰るよう訴えます。

サマリアに滅亡をもたらすのは、敵国ではありません。神以外のものを拝み、神を拒んで無視し続けた結果、滅びを招くのはイスラエル自身である。そのことに気付け、と神は民に訴えられました。

自ら選び愛する民に、身を切られるような酷い仕打ちを受け続けられたのは神のほうです。それでもなお、神は私どもが主に立ち帰ることを切に願い待っておられるのです。

【祈り】

罪人を贖うために神自ら犠牲となって、十字架に架かり血を流してくださった主イエスをあがめます。

小川 洋(高松教会)