生きるために最も必要なものは何か | アモス書 8章

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アモス書 8章

このために、大地は揺れ動かないだろうか。
そこに住む者は皆、嘆き悲しまないだろうか。
大地はことごとく…押し上げられ
また、沈まないだろうか。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 アモス書 8章8節

生きるために最も必要なものは何か

アモスは偶像の虜になっているイスラエルに警告するため、神によって「あの地震の二年前に」召された預言者でした(1章1節)。それで、その言葉にこれから来る地震とその様子が印象的に予告されます。

天変地異は、最初の人が罪を犯し、「土は呪われるものとなった」(創3章17節)ので、その罪の悲惨から人間を襲うだけではありません。神を無視した人間の傲慢さと不正に「主の怒りは燃え上がり…山々の基は震え、揺らぐ」(詩18編8節)のです。「その日が来ると」自然の異変と、それに伴う悲しみと嘆きと、飢えと渇きで「気を失い」、「倒れて再び立ち上がることはない」徹底的な報いを受けることになると告げるのです。すべて「サマリアの罪」すなわち偶像礼拝が招いた結果です。

真の神の民であるなら、ここまで聞かされて、本当は何が最も恐ろしいことか、言い換えれば、生きるために欠くことのできないものは何か、をわきまえ知らなければなりません。

11節に「主の言葉を聞くことのできぬ飢えと渇きだ」とあります。御言葉こそまことのパン、まことの水です。これなしに命を生きることはできません。神がいつも共にいてその御言葉で養ってくださる幸いを覚え直したいと願います。

【祈り】

キリストを主と呼ぶ者にとって、生きるために最も必要なことを、心に留めることができますように。

小川 洋(高松教会)