人を恐れず神のみを畏れる信仰 | アモス書 7章

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アモス書 7章

主は家畜の群れを追っているところから、わたしを取り、「行って、わが民イスラエルに預言せよ」と言われた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 アモス書 7章15節

人を恐れず神のみを畏れる信仰

アモスは北王国にありながら、罪を犯し続けるイスラエルに真っ直ぐ神の裁きを告げます。そのようなアモスに、アマツヤは「ユダの国へ逃れ、そこで糧を得よ。そこで預言するがよい。だが、ベテルでは二度と預言するな」と勧告しました(12、13節)。それは、後に聖霊降臨が起こって間もないときに、ペトロとヨハネに「決してイエスの名によって話したり、教えたりしないようにと命令した」大祭司らの言葉と重なります(使徒4章18節)。ベテルの祭司アマツヤは自分の勧告の中で、自ら神を軽んじる偽祭司であることをさらけ出したのです。

それに比して、裁きの幻を見せられた神に、アモスは、イスラエルへの裁きの執行をやめてくださるよう懇願しました。しかし、神は依然として悔い改めない民に、「見よ、わたしはわが民イスラエルの真ん中に下げ振りを下ろす。もはや、見過ごしにすることはできない」(8節)と御怒りをあらわにされるのです。

けれども、私たちは神の御心に気付かなければなりません。怒りの中でも消すことのできない熱情で、「わが民イスラエル」と呼ばれるのです。この神の変わることのない慈愛が私たちにいつも注がれていることを、決して忘れてはなりません。

【祈り】

十字架の上でなお、「父よ、彼らをお赦しください」と祈られた主イエスの御心を感謝します。

小川 洋(高松教会)