先祖の墓への葬りを願うヤコブ | 創世記 47章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

創世記 47章

「わたしが先祖たちと共に眠りについたなら、わたしをエジプトから運び出して、先祖たちの墓に葬ってほしい。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 創世記 47章30節

先祖の墓への葬りを願うヤコブ

ヤコブがエジプトに来て17年が経とうとしています。高齢となったヤコブは死期の近いことを悟り、ヨセフを呼んで、遺言を語りました。それは、ヤコブの死後、遺体はエジプトに埋葬するのではなく、祖父アブラハム、父イサクが埋葬された墓に葬ることです。

神はアブラハムに子孫の繁栄と土地取得を約束しましたが、契約の子孫はイサク一人、土地はアブラハムがサラを埋葬するために買い取った墓だけでした。その先祖の墓にヤコブを葬ることをヨセフは承知して誓いました。

神の約束の土地へのつながりがヨセフに刻まれ、ヤコブの死後、ヨセフは遺言どおりヤコブの遺体をカナンの墓に葬り、その後エジプトに戻りました。そして、後にヨセフも自分の死後、遺体を約束の土地に埋葬するように遺言します。

ヨセフの遺骨は、ヤコブが購入した土地の一画に埋葬されました。この墓地だけであった約束の土地は、ヨシュアの時代にはカナン全土となり、長い歴史を経て救い主の誕生の地となります。クリスマスの礼拝が間近に迫っています。主イエス降誕の舞台はこのように歴史の中で備えられていたのです。

【祈り】

主なる神様。約束の地に救い主が降誕され、救いの道が開かれたことを感謝します。主の御名により祈ります。アーメン

小峯 明(船橋高根教会)