賢く素直に福音を宣べ伝える | マタイによる福音書 9章35節-10章25節

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マタイによる福音書 9章35節-10章25節

「わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに羊を送り込むようなものだ。だから、蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 10章16節

賢く素直に福音を宣べ伝える

主イエスは、町や村を回って神の国の福音を宣べ伝え、病気を癒やされました。また、重要なお働きは、「弟子を召す」ことでした。主イエスはご自身のあとに従って福音を述べ伝える弟子を召され、主の力と権能を授けて、お遣わしになりました。

派遣に際して、主イエスは「狼の群れに羊を送り込むようだ」とおっしゃいます。伝道の対象が狼なのではありません。弟子たちは「飼い主のいない羊のように弱り果て」ている人びとに遣わされます(9章36節)。しかし、狼のように人びとを食い物にする悪質な指導者がいて、地方法院に引き渡され、会堂で鞭打たれるような迫害が起こるかもしれません。弟子たちには地上の力は何もありませんから、彼らの前では弱い羊のようなものに過ぎないのです。

そこで主イエスは、「蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい」とおっしゃいます。蛇は知恵と賢さを象徴し、鳩は素直さ、純粋さを象徴します。それは、遣わしたお方から来る知恵と賢さであり、遣わしたお方への素直さ、純粋さです。「実は、話すのはあなたがたではなく、あなたがたの中で語ってくださる、父の霊である」(20節)とある通りです。

地上の力はなくても、天からの力が与えられています。主イエスに仕えて、忍耐強く福音を宣べ伝えます。

【祈り】

蛇のように賢く、鳩のように素直な心を与えてください。アーメン

金 昭貞(JEM日本福音宣教会)