暗闇の中に輝く光キリスト | イザヤ書 9章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

イザヤ書 9章

闇の中を歩む民は、大いなる光を見
死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 イザヤ書 9章1節

暗闇の中に輝く光キリスト

イザヤの預言どおり、北王国がアッシリアの侵略を受け、ガリラヤ地方は異邦人に支配され、「異邦人のガリラヤ」と呼ばれるようになりました。ところがイザヤは、その地の人々について、「闇の中を歩む民は、大いなる光を見た」と語ります。

ここでイザヤは、「光が輝いた」、「人々は御前に喜び祝った」、「ひとりのみどりごがわたしたちのために生まれた」という具合に、まるで既に起こった出来事であるかのように語っています。これは「預言者的過去形」と言われるものです。預言者は、神を信頼することで、その預言の成就を確信し、将来のことをまるで既に起こったことのように語りました。目の前にある現実は真っ暗闇で、どう見ても希望など見いだせません。ところがイザヤは、そのような真っ暗闇の現実の中で、「万軍の主の熱意がこれを成し遂げる」(6節)と信じ、やがて与えられる救い主イエス・キリストの到来を大胆に預言したのでした。

幸いなことに私たちには、既にイエス・キリストの救いの光が輝いています。たとえ目の前には暗闇の現実が横たわっていたとしても、まことの救い主に信頼することができます。私たちはキリストと共に希望の中を歩んでいきましょう。

【祈り】

たとえ暗闇の中にあっても、神の御手の中にあることを信じ、希望をもって歩ませてください。

吉田 謙(千里摂理教会)