神のかたちの自分を取り戻す | マタイによる福音書 8章

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マタイによる福音書 8章

悪霊に取りつかれた者が二人、墓場から出てイエスのところにやって来た。二人は非常に狂暴で、だれもその辺りの道を通れないほどであった。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 8章28節

神のかたちの自分を取り戻す

マタイによる福音書8、9章には、主イエス・キリストの奇跡物語が記されています。

あるとき、主イエスがガダラ人の地方に着かれると、悪霊に取りつかれた二人に出会いました。彼らは人びとから離れて墓場を住まいとし、とても狂暴で、だれもその辺りの道を通れないほどであったようです。

主イエスは、彼らに悪霊が取りついていることを見抜かれ、「行け」と命じられると(32節)、悪霊は彼らから出て行きました。主イエスは神の子、救い主として、悪霊を追い出す権威と力をお持ちなのです。

並行箇所には、彼らが悪霊を追い出されると、服を着て、正気に戻ったことが記されています(マコ5章15節参照)。彼らは悪の力に心を支配され、神のかたちに似せて造られた人間本来の良き姿を見失っていましたが、主イエスの御力によって、それを取り戻すことができたのです。

私たちも時に、悪の力に心を支配され、自分で自分を見失ってしまうことがあるかもしれません。心穏やかではなくなり、罪を犯してしまうことがあるかもしれません。主イエスは、そのような私たちに出会い、悪の力から解放し、神のかたちとして造られた、あなたの本来の姿を取り戻してくださるお方なのです。

【祈り】

神さま、きょうも私たちを誘惑から導き出して、悪からお救いください。

佐野 直史(銚子栄光教会)