父である神のもとに昇る | ヨハネによる福音書 20章1-18節

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

ヨハネによる福音書 20章1-18節

イエスは言われた。「わたしにすがりつくのはよしなさい。まだ父のもとへ上っていないのだから。わたしの兄弟たちのところへ行って、こう言いなさい。『…あなたがたの神である方のところへわたしは上る』と。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネによる福音書 20章17節

父である神のもとに昇る

復活の主イエスに出会ったマグダラのマリアは、主イエスにすがりつきます。再び会えた、二度と離れたくない、という思いだったのでしょう。

ところが主イエスは、「わたしにすがりつくのはよしなさい。まだ父のもとへ上っていないのだから」と言われます。復活はまだ途中で、天に上って行くことが残っている。さらに、約束したように、そこから聖霊を遣わす仕事が残っているということでしょう。そこまでいかないと、復活が完成しないかのようです。

その時のマグダラのマリアにしてみれば、主イエスが天に上って行かれることは、もう会えなくなるお別れと思われたかもしれません。

しかし、そうではありません。主イエスは天に上って行かれ、そこから聖霊をお遣わしくださいます。それによって新しい交わりが生まれるのです。私たちがキリスト教に興味を持つようになるのも、御言葉を悟るようになるのも、信仰を持つようになるのも、あるいは教会ができるのも、みんな主イエスが聖霊を遣わしてくださっているからなのです。復活した主イエスは、そのように私たちに働きかけ続けてくださいます。

川杉 安美(草加松原伝道所)