主が共にいてくださるために | 出エジプト記 35-39章

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出エジプト記 35-39章

モーセに言った。
「この民は、主がお命じになった仕事のために、必要以上の物を携えて来ます。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 出エジプト記 36章5節

主が共にいてくださるために

シナイ山の上で幕屋の建設が命じられていましたが(25~31章)、若い雄牛の像を造って拝むという罪を犯したため中断されていました。モーセの執り成しと主の赦しを経て、いよいよ幕屋の建設が始まります。

まず必要になるのが資材です。モーセは、「進んで心からささげようとする者は、それを主への献納物として携えなさい」と言って、必要な資材を自主的に献げるように呼びかけます。人々の反応はどうだったでしょうか。幕屋づくりに携わる者たちが、民が「必要以上の物を携えて来ます」とモーセに報告して、受け付けの中止を告げなければならないほどでした。決して余裕のある中から携えて来たわけではありません。たとえば、祭司が手を洗うための洗盤は、婦人たちが大切にしていたと思われる青銅の鏡で作られました(38章8節)。

幕屋は主がイスラエルの中に住むことを示します(25章8節)。民が掟に背いて雄牛の像にひれ伏したとき、主は彼らの間にあって上ることはしないと言われ、民は嘆き悲しみました(33章4節)。幕屋の建設が許された今、民は自ら進んで資材を持ち寄り、主が命じられたとおりに忠実に幕屋を造りました。主と共にありたいという彼らの熱意です。

【祈り】

主よ、私たちも、あなたが共にいてくださることの重要性を心に留めて、そのために喜んで仕えます。

大西 良嗣(宝塚教会)