荒れ野でサタンに勝利される主 | マタイによる福音書 4章1-11節

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マタイによる福音書 4章1-11節

イエスは言われた。「退け、サタン。
『あなたの神である主を拝み、
ただ主に仕えよ』
と書いてある。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 4章10節

荒れ野でサタンに勝利される主

サタンは荒れ野で主イエスを試みます。一回目は、石をパンに変えてみよと唆します。主は「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」という御言葉によって、退けられました。

二回目は、神殿の屋根の端に主イエスを立たせ、ここから飛び降りて神の子であることのしるしを見せてみよ、と試します。主はそれを「あなたの神である主を試してはならない」という御言葉によって退けられます。

三回目は、高い山の上で、世の繁栄を眺めつつ、サタンは自分をひれ伏し拝むなら、これらをみな与えようと誘惑します。主はこれを「あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ」という御言葉によって退けました。

まことの人となられた神の子イエスが荒れ野で試みに遭われたのには、意味があります。「民の罪を償うために、すべての点で兄弟たちと同じようにならねばならなかったのです」(ヘブ2章17節)。

私たちの救いのためです。「わたしたちの弱さに同情できない方ではなく、罪を犯されなかったが、あらゆる点において、わたしたちと同様に試練に遭われたのです」(4章15節)。

人生の荒れ野において試みられ怖じ気づく私たちの傍らで、勝利の主がお語りになります。「退け、サタン!」

【祈り】

主よ、サタンの誘惑に勝利してくださったあなたが、きょうも共にいて、救いに導いてください。

國安 光(淀川キリスト教病院)