見失った羊を見つけ出す主イエス | ルカによる福音書 15章

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ルカによる福音書 15章

「100匹の羊を持っている人がいて、その1匹を見失ったとすれば、99匹を野原に残して、見失った1匹を見つけ出すまで捜し回らないだろうか。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書 15章4節

見失った羊を見つけ出す主イエス

羊ほど弱い家畜はいません。他の家畜とは違い、羊は身を守るものを何一つ持っていません。速く走って敵から逃れることもできず、自分のもと居た場所に戻ることができる本能が弱いので、すぐに迷い出てしまいます。聖書の言う「見失った羊」は文字どおりのことです。ですから、羊飼いは、1匹でも羊を見失ったときには捜し回ります。そして、見つけたらその羊を担いで家に帰るのです。

このたとえから、主イエスは、何を伝えたいのでしょうか。羊とは私たちのことです。その羊を神の御許に連れて帰るのが主イエスであるということです。主イエスにとって、私たちは大切な羊です。主を信じる者は、誰一人失われてはならないのです。主イエスは、私たち一人ひとりのことをその名前と顔、すべてを知っていてくださいます。いつも気にかけていてくださるのです。

私たちは羊のように弱い存在ですから迷い出てしまえば、もうどうすることもできません。そのような私たちを主イエスが守り、捜し出して、また神の御許に連れて帰ってくださいます。私たちが天の御国へと行き着くまで羊飼いとして導いてくださるのです。そして、天では、神が私たちを喜んで迎え入れてくださいます。

【祈り】

主よ、私たちは道から迷い出て、あなたから離れてしまいます。私たちを神の御許に連れ戻してください。

坂部 勇(厚木教会)