空虚を喜ぶ者らの末路 | アモス書 6章

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アモス書 6章

主なる神は御自分を指して誓われる。
万軍の神なる主は言われる。
わたしはヤコブの誇る神殿を忌み嫌い
その城郭を憎む。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 アモス書 6章8節

空虚を喜ぶ者らの末路

アモスは12小預言書の中で、まだ滅亡の兆しもない時に、特定の日に神の裁きの「災いの日」(3節)が来ることを最初に告げた預言者です。

神に背き続けるイスラエルに災いをもたらす「一つの国を興」されること、神が忌み嫌い、憎まれるサマリアの神殿と城郭のある「都とその中のすべてのものを敵に渡す」こと、そして「レボ・ハマトからアラバの谷に至るまで」すなわち北王国の全領域が侵攻されることを予告したのです(8、14節)。アモスは、その「災いの日」が現実になれば、あれほど神を無視し傲慢に振る舞ったサマリアの人びとも、嘆きと恐ろしさで「主の名を唱える」こともなくなると警告します。

ただ淡々と罪の罰を述べるのではありません。「主なる神は御自分を指して誓われる」のです。「御自分」に相当するヘブライ語の「ネフェシュ」は、飲みこむ器官である「のど」という意味です。約束を破った時には、命をも辞さない真剣さを表わすために「のど」を指して約束する昔の人の表現です。御自分の民をどれほど愛して止まないか、神の本気の度合を突き付けられます。そしてこの熱情は、私たちを罪から贖うために、神の独り子をお送りくださるほどであったことに気づくはずです。

【祈り】

主イエスの尊い十字架の出来事をどれほどの思いで成し遂げてくださったかを覚えて御前にひれ伏します。

小川 洋(高松教会)