神に喜ばれる献げ物 | 民数記 28-30章

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民数記 28-30章

あなたたちは、わたしの食物である献げ物を、燃やしてささげる宥めの香りとして、定められた時に忠実にわたしにささげなさい。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 民数記 28章2節

神に喜ばれる献げ物

約束の地に入る前に、神はモーセを通して、さまざまな献げ物の規定を守るよう、改めてイスラエルの民にお命じになりました。荒れ野を旅する間に、初めの律法が与えられたときに生きていた人びとがいなくなり、民は新しい若い世代へと移っていたからです。また、新しい地では、聖書の神を知らない異邦人の中に入って生活することになります。その影響を受けて、神との関係を見失ってしまうことがないように、定められた時に忠実に献げ物をささげることを求められたのです。

祭りを祝い、献げ物をささげる中で民は自分の罪を告白し、神の恵みに感謝し、神との交わりを喜びました。とりわけ、いけにえの動物の血が流されるとき、その犠牲によって自分の罪が赦されることを繰り返し体験しました。「血を流すことなしには罪の赦しはありえない」(ヘブ9章22節)からです。

時至って主イエスは、私たちの罪を贖うため、ただ一度、傷のない小羊として十字架の上でその血を流してくださいました。完全に贖われた私たちは、もはや旧約聖書に記されたさまざまな規定に縛られません。また主イエスと同じように、聖なるものとして自分自身を神にささげることができるようになったのです。

【祈り】

主イエスの犠牲を思い、強いられてではなく、心からの感謝と真心をもって、自分をささげさせてください。

常石 召一(大阪教会)