苦難の中で命の平和を与える神 | イザヤ書 26章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

イザヤ書 26章

あなたの死者が命を得
わたしのしかばねが立ち上がりますように。
…あなたの送られる露は光の露。
あなたは死霊の地にそれを降らせられます。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 イザヤ書 26章19節

苦難の中で命の平和を与える神

当時のイスラエルは、アッシリアやバビロンといった他国からの圧迫を受けていました。「あなた以外の支配者が我らを支配しています」と言われる現実です(13節)。

イザヤは、そのような国々への主の罰と滅びを語ります。彼らは死者、死の霊と言われています。それらは再び生きることもなく、立ち上がりよみがえることもありません。神を真実に知ることがないからです。

では、神を信じる一人ひとりはどうでしょうか。彼らも、神を知らない国々の支配の中で苦しんでいて、それが産みの苦しみにたとえられています。信仰の民であっても主からの苦難と懲らしめを受けると言われているのです。

しかしその中で、この世の支配者とは対照的に、主にある死者は命を得て、死の霊が生きると言われます。信仰の民は、苦難と懲らしめに向き合わされることがあっても、その中で、神との豊かな命の交わりに生きることが許されているのです。

神から与えられた救い主は、復活のイエス・キリストです。私たちはたとえこの世の悲惨や支配の中にあっても、それを超えた平和と命に生きることが許されています。

【祈り】

人間の罪ゆえに、地上での戦いと悲惨があります。しかし、そこにもあるあなたの恵みを確かに見させてください。

宮﨑 契一(那覇伝道所)