華やかな婚宴が催された陰で | マタイによる福音書 22章1-22節

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マタイによる福音書 22章1-22節

「招かれる人は多いが、選ばれる人は少ない。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 22章14節

華やかな婚宴が催された陰で

主イエスのたとえは、私たちのイメージを掻き立てるとともに、私たちの心に刺さるメッセージを含んでいます。

ある王が王子のために婚宴を催しました。王は息子の晴れの舞台である婚宴に多くの客を招こうと考えます。ところが招いておいた人びとは、呼びかけに応じません。さらに家来を呼びにやっても、彼らは自分の仕事や都合を理由にして婚宴に来ないばかりか、家来に暴力を振るうことさえしました。このような仕打ちにあっても王は諦めません。今度は家来たちを町の大通りにやって、見かけた者をだれでも連れてこさせます。

ところが、王が客でいっぱいになった婚宴の部屋に入ってみると、礼服を着ていない一人の人がいました。王はそのことを厳しく咎めて、彼を外の暗闇にほうり出してしまいます。礼服とはイエス・キリストの恵みのことであり、その恵みのもたらす感謝の実りを指します。信仰者は「キリストを着ている」(ガラテヤ3章27節)からです。

神の熱意によって多くの人びとが神の国に招かれます。しかし、彼らのすべてが神の国の住人になるのではないようです。私たちに求められているのは、主イエスの恵みに生きる本物の信仰者になることです。

【祈り】

私たちが、あなたを「主よ、主よ」と呼ばわるだけでなく、あなたの御心を行う者となりますように。

細田 眞(福島伝道所)