挑発にも誘惑にも惑わされない | イザヤ書 36章

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イザヤ書 36章

しかし彼らは、答えてはならないと王に戒められていたので、押し黙ってひと言も答えなかった。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 イザヤ書 36章21節

挑発にも誘惑にも惑わされない

アッシリアの長官ラブ・シャケは、ユダのヒゼキヤ王が依り頼んでいた主なる神に対する冒涜の言葉を、民に語ります。「神なんかよりも、アッシリアの軍事力の方が強い」と言わんばかりに。そして、「神に頼ってアッシリアと戦争を起こすよりも、アッシリアの支配下ででも平安に暮らせるほうが魅力的でしょう」と民を誘惑します。

しかし、ユダの民は誰一人として、ラブ・シャケの演説に反応しませんでした。ユダの民は、誘惑になびいてアッシリアにいい顔をすることなく、じっと、押し黙りました。ユダの民は、ヒゼキヤ王の「主が必ず我々を救い出してくださる」という言葉を信じて、その戒めのとおりに、主なる神に依り頼むことにしたのです。「神に依り頼む」というのは、言い換えるならば、信仰です。結果として、神はアッシリアを撃退されました。

ラブ・シャケがユダの民に対してそうしたように、世の中のさまざまなものが、巧みな言葉や見せかけの喜び、見せかけの楽しみをもって、私たちを主なる神への信仰から引き離そうとしてきます。しかし、私たちは、聖霊の御力によって主イエスの福音を信じ、信仰に踏みとどまります。惑わされる必要はありません。

【祈り】

私たちがあらゆるものに惑わされず、信仰にとどまることができますように。

伊藤 築志(田無教会)