主イエスにこそある愛を追い求めよう | コリントの信徒への手紙一 13章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

コリントの信徒への手紙一 13章

愛は忍耐強い。愛は情け深い。…すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 コリントの信徒への手紙一 13章4節~7節

主イエスにこそある愛を追い求めよう

きょうの聖句で最も中心となるのは、4節の前半です。「愛は忍耐強い。愛は情け深い」。原文では「忍耐強い」と「情け深い」とが「愛」で挟まれています。7節の「すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える」も、「忍」ぶで始まり、「耐える」で終わっています。つまり、愛は、ただ忍耐に尽きるということです。

ところで、日本語の「忍耐」は、国語辞書を引くと、「つらさ・苦しさ・怒りを、じっと我慢すること。たえしのぶこと」(岩波)とあります。しかし、4節の「忍耐」は寛容のことで、ひどいことを言われたりされたりして、カッとなって爆発するのでなく、まず冷静に対応できることです。さらに7節の「忍」ぶは、「屋根のように覆うこと、かばうこと」で、結局は隣人を赦すこと(1ペト4:8)、「耐える」は、将来にわたって赦し続けることです。

以上の意味での忍耐に尽きる愛が私たち罪人にないことは明らかです。しかし、主イエスはこの愛で溢れています。そして、幸いなことに、私たちキリスト者は、聖霊によって主イエスと結ばれているがゆえに、追い求めるならば、主イエスの愛にあずかることができます。主イエスの愛を追い求め、きょうも隣人愛に生きることができますように。

【祈り】

主イエスよ、貧しい私たちが、あなたに溢れている愛にあずかることができますように。

長谷川 潤(四日市教会)